こんにちはー。
さかい@tadoku.org さんが書きました:どうでしょう、ほかに読んだ人はいませんか?
はーい。最近読んでます。先月、みちるさんに一冊頂いて読んで以来、気に入ってます。・・・といってもまだ3冊ですが。

全体的な印象
作者も出版社もそれぞれで、内容もまちまち、文章の難易度もまちまち。シリーズとしての統一感はない気がします。いわゆる教養語彙が少なめなのは英語を母語とする人にとっては易しく感じられるかもしれませんが、地域固有の表現など容赦なく出てくるので、GRのような読みやすさはないです。
体裁への配慮は確かにありがたいです。あの手この手で読書の敷居を下げてくれています。

1.入手コストが安い。一冊1ポンド(200円くらい)~。この価格なら気軽に買え、つまらなかったら気軽に投げられる。
※ 値上げの可能性あり? 「only £1」が「only £2.99」に書き変わっていた本がありました。

2.文字が大きい。児童書(magic tree houseなど)に近い文字の大きさ。老眼フレンドリー。

3.総語数が少ない(通常の小説に比べると)。一冊2万語前後。

4.薄くて軽い。かさばらない。持ち運びに便利。

個別の感想
みちるさんに頂き、最初に読んだ本。読んだ3冊の中でこれが一番読みやすかったです。YL3くらい。
この本はある意味、quick readsの傑作だと思う。たぶんこの本は、本を読みなれた人より、読みなれていない人が読んだほうが面白いんじゃないかな。
内容は、タイトル通りの奇譚なんですが、最初は自分の読み違いかな?と思った程度の違和感がどんどん大きくなっていき、あれよあれよという間に怒涛のエンディングを迎える。ストーリーやオチが面白いというより、最初は心もとなかった自分の理解力にだんだん確信がもてるようになる自分自身の変化が面白かったです。
また、この本は後半、読み飛ばさざるを得ない。読み飛ばしなくしては読めない本で、つまり本が「本というのはこんな風に読み飛ばしていいんだ」ってことを読者に教えてくれる。これはすごいと思いました。
あんまり書くとネタバレするからこれ以上は書きませんが、とにかく、「ストーリーが」というよりは、本のあり方というか、読者の理解力の心もとなさを逆手にとった趣向に拍手です。
ある意味、踏み絵的な本。この本がつまらなく感じたら、英語に自信をもってよい。英語がまだまだなら、この本が楽しめてラッキー。どっちに転んでもソンはない。さあ、この本をみんなで読もう! そして語り合おうじゃないか! 但し、ストーリーやオチに過度の期待はもたないように。
麻薬中毒だった路上ミュージシャンがある一匹の猫との出会いをきっかけに変わっていくノンフィクション。著者が自分の経験を綴っています。
左がquick reads(約2万語)。右の本(6万5000語程度)のリトールドのような位置づけかと。アマゾンのなか見で右の元本も少し読んでみましたが、文章の難易度はそれほど変わらない印象。
この本は比較的誰が読んでもハズれが少ないんじゃないでしょうか。ネコと人間の関係に終わらず、ネコの介在によって人と人との関係が変わっていく様子がよく描かれていました。
YL4くらいかなー。
シングルマザーのクロエの前に現れた親切すぎるハンサムな男。クロエは彼に強く惹かれるが、彼は信用できるのだろうか。
軽いミステリーもの。最後の謎解きには若干疑問も残りますが、最後まで興味を引っ張って読ませてくれたのは確か。GRのTim Vicary レベルというか^^;。
これもYL4~4.5くらいかな。個人的にはジョン・グリシャムのリトールド(ペンギン)のほうが読みやすい気がします。
現在4冊目を読んでいるところ。他にも数冊買ってあるので、また読みましたら続きを書きます。
読み終えたものはNPOに送りますので、買わないでください。