酒井先生から報告してほしいとのことで、何かのお役に立てるかどうかわかりませんが、
私が以前古典に挑戦した時のお話をします。
いきなり古典に挑戦するのは難しいので、ちょっと準備をしてから臨んだ私の体験です。
500万語目前にして、Pride and Prejudice(SCE3)を読もうとしている時に、
通っている多読教室の他の生徒さんが、これを観るといいですよと、
BBCドラマ「高慢と偏見」のテレビ放送の録画ビデオを貸してくださいました。
そのドラマが面白くすっかりはまってしまい、GRも面白かったのですが、ぜひオリジナルを読んでみたいと思いました。
先生に500万語通過の記念にいただいたPride and Prejudice(Oxford World's Classics)を、
何度もドラマ(DVDを購入)を観たり、映画「プライドと偏見」を観たりして、
半年以上かかって読みました。
今思うと、500万語で古典に挑戦したのは無謀だったと思えるのですが、
どうしてもこの本を読みたい!という強い気持ちと、
オースティンの作り出した登場人物や展開の面白さ、
映像や音によって、紙から生き生きと文章が立ち上がってくるのに助けられたと思います。
その後Twilight Sagaにはまりました。
作者のStephenie Meyerさんは古典文学が好きで作品にも「ロミオとジュリエット」や「嵐が丘」からの引用が出てきます。
「嵐が丘」は高校生の時に読んだことがあるのですが、全く面白いと思えなかった記憶があります。
でもMeyerさんがこんなに惹かれるのはなぜだろう?Eclipseで引用されている部分の持つ意味は?と興味を持ち、オリジナルを読んでみようと思いました。
まずSAR2とPGR5のWuthering Heights,
OBW3のThe Bronte Storyは背景知識として読みました。
また、教室の先生から朗読の音源を頂いて聴きました。
Abridgedとはいっても文を飛ばしているだけで原書の文章なのでかなり難しかったですが、
本を読むよい準備になったと思います。
1000万語通過直後にオリジナルを読み始め、今度は3ヶ月弱で読み終わりました。
かなり難しく、分からない単語だらけで挫折しそうになりましたので、
途中で思い切って邦訳の「嵐が丘」(光文社古典新訳文庫)を並行して読み進めることにしました。
これが効果あってか、高校生の時にはわからなかった作品の面白さもわかり、
ヒースクリフやキャサリンの台詞の強さ激しさを感じられたのはやはり原書ならではだと感じました。
これが私の体験談ですが、
今度は6月にJane Eyreの映画が日本で公開になるので、
オリジナルを読んでみましょう・・・とつぶやいたところ
フォロワーさんからJane Eyreはネタバレ注意とのアドバイスを受けました。
(こういうところがtwitterの優れたところですね)
確かに、この先どうなるのだろう?という好奇心によって多少難しい作品でも読み進められるので、
ネタバレしてしまうとなかなか読書が進まないということがあります。
つまり作品によってはGRや映画などで予習しないほうがよい場合もあるということを書き添えておきます。
推理小説などは特にネタバレ厳禁でしょうね。
ただ、自分の場合、Jane Eyreは子供のとき「嵐が丘」よりずっと好きだった物語でストーリーももちろん知っていますし、GRも読みました。
困りました・・・仕方がないので今回は邦訳は読まないとか、映画を観る前に読み終わるように頑張るしかないでしょうか。
少し背伸びをして難しい本を読むときに、GRや映画などがその助けになることもある、ということでご参考になれば幸いです。