多読一年目の報告です。

今年の9月で英語多読を初めて一年目、という話を9月の初めにクラスでしたところ、酒井先生に一年間続けた感想を書いて欲しいと頼まれました。何を書いたものかなと考えているうちに10月になってしまいましたが、とにかく多読を一年と一ヶ月続けて、自分なりに思ったことなどをつれづれ書いていきたいと思います。
日本語だけだと、得られる情報に制限があるようだと気づき、英語をきちんと身につけたいと思いはじめた矢先に、新宿区の地域紙かフリーペーパーか何かで、多言語多読の記事を見つけたのがきっかけです。
興味を引かれてググってみると、近い日付で無料体験会が開かれていたので参加しました。本がたくさんある空間がとにかく好きなので、無料体験会後にクラスの申し込みをしました。色々とタイミングが良かったと思います。
始めた頃は文章の多い絵本を見ると、だまされたような気持ちになる程度の英語力でしたが、今では一般向けのペーパーバックを手に取ることへの抵抗が無くなりました。日本語の本と同じ理解度とまではいきませんが、多読をはじめてから、読書の幅は確実に広がりました。
絵本や児童書を読み始めて驚いたのは、子ども向けの本には、著者がこれまで生きてきた中で学んできて、子どもに知って欲しいと思っている信念や価値観が、大人向けの本以上にはっきり現れていることです。
何語であろうと子ども向けの本は、まだ社会化されていない子どもが、自分を取り巻く世界を受け入れるための物の見方や、社会の中での振るまい方を自然と身につけられるように作られているようです。
だから英語を母語とする社会で生まれ育った人が、自分の社会の子ども達に向けて書いた本をたくさん読むのは、英語圏の社会や文化を疑似体験して、それらを感覚的に理解できるようになるための、最良の方法のひとつだと思います。
言語の裏には、その言語独自の文化や習慣や歴史の積み重ねがあります。そういった言語の土台が、私が受けた学校英語には欠けていたのかな、というのが多読を一年続けた感想です。
早い話が児童書や絵本の魅力に目覚めました。
多読を始めて割とすぐに、英語を身につけるために児童書を読むのではなく、児童書を読むために児童書を読んでいて、それがたまたま英語の本だ、という風に意識が変わったので、本を読むだけならなんとかなっているのだと思います。
英語圏の文化や習慣、歴史の積み重ねを感じ取るのにおすすめのシリーズは、Welcome books series, Rookie Read seriesです。本の交換でも必ず借りるようにしています。
私はこのシリーズで、リンゴジュースを温めてスパイスを入れて作るアップルサイダーや、お風呂に重曹やオートミールを入れるとかゆみ止めになるのを知りました。
特に印象に残っているのは、Rookie readの動物の赤ちゃんの呼び方を紹介している本です。その本を読むと、その動物が欧米社会の中でどんな位置にいるのかがなんとなく見えてきます。それまで「畜産が盛ん」というのはただの知識でしかありませんでしたが、その本を読んではじめて、畜産が盛んってこういうことか!と感覚的に理解できました。
動物と人との距離がずっと近かったから、Black Beauty やドリトル先生、シートン動物記のような作品が生まれて、ペットについての本では正しい知識を持って、動物をリスペクトして扱うように教えているし、アニマルウェルフェアのような考え方も生まれてきたのか、と納得でした。
言語の背景の色々を抜きにしても、大人でも知らなかったり、どう説明したらいいか困ってしまうことを、易しい言葉でわかりやすく説明しているので、感心することが多いシリーズです。
オーストラリアのSpringboardも好きです。同じ英語圏でも、イギリスやアメリカ、カナダとは文化が微妙に違うのが楽しいです。
異文化や多様性に触れて、様々な物の見方があるのを知るのはとにかく楽しいので、これからは他の言語も増やしていこうと思っています。
日本語だけだと、得られる情報に制限があるようだと気づき、英語をきちんと身につけたいと思いはじめた矢先に、新宿区の地域紙かフリーペーパーか何かで、多言語多読の記事を見つけたのがきっかけです。
興味を引かれてググってみると、近い日付で無料体験会が開かれていたので参加しました。本がたくさんある空間がとにかく好きなので、無料体験会後にクラスの申し込みをしました。色々とタイミングが良かったと思います。
始めた頃は文章の多い絵本を見ると、だまされたような気持ちになる程度の英語力でしたが、今では一般向けのペーパーバックを手に取ることへの抵抗が無くなりました。日本語の本と同じ理解度とまではいきませんが、多読をはじめてから、読書の幅は確実に広がりました。
絵本や児童書を読み始めて驚いたのは、子ども向けの本には、著者がこれまで生きてきた中で学んできて、子どもに知って欲しいと思っている信念や価値観が、大人向けの本以上にはっきり現れていることです。
何語であろうと子ども向けの本は、まだ社会化されていない子どもが、自分を取り巻く世界を受け入れるための物の見方や、社会の中での振るまい方を自然と身につけられるように作られているようです。
だから英語を母語とする社会で生まれ育った人が、自分の社会の子ども達に向けて書いた本をたくさん読むのは、英語圏の社会や文化を疑似体験して、それらを感覚的に理解できるようになるための、最良の方法のひとつだと思います。
言語の裏には、その言語独自の文化や習慣や歴史の積み重ねがあります。そういった言語の土台が、私が受けた学校英語には欠けていたのかな、というのが多読を一年続けた感想です。
早い話が児童書や絵本の魅力に目覚めました。
多読を始めて割とすぐに、英語を身につけるために児童書を読むのではなく、児童書を読むために児童書を読んでいて、それがたまたま英語の本だ、という風に意識が変わったので、本を読むだけならなんとかなっているのだと思います。
英語圏の文化や習慣、歴史の積み重ねを感じ取るのにおすすめのシリーズは、Welcome books series, Rookie Read seriesです。本の交換でも必ず借りるようにしています。
私はこのシリーズで、リンゴジュースを温めてスパイスを入れて作るアップルサイダーや、お風呂に重曹やオートミールを入れるとかゆみ止めになるのを知りました。
特に印象に残っているのは、Rookie readの動物の赤ちゃんの呼び方を紹介している本です。その本を読むと、その動物が欧米社会の中でどんな位置にいるのかがなんとなく見えてきます。それまで「畜産が盛ん」というのはただの知識でしかありませんでしたが、その本を読んではじめて、畜産が盛んってこういうことか!と感覚的に理解できました。
動物と人との距離がずっと近かったから、Black Beauty やドリトル先生、シートン動物記のような作品が生まれて、ペットについての本では正しい知識を持って、動物をリスペクトして扱うように教えているし、アニマルウェルフェアのような考え方も生まれてきたのか、と納得でした。
言語の背景の色々を抜きにしても、大人でも知らなかったり、どう説明したらいいか困ってしまうことを、易しい言葉でわかりやすく説明しているので、感心することが多いシリーズです。
オーストラリアのSpringboardも好きです。同じ英語圏でも、イギリスやアメリカ、カナダとは文化が微妙に違うのが楽しいです。
異文化や多様性に触れて、様々な物の見方があるのを知るのはとにかく楽しいので、これからは他の言語も増やしていこうと思っています。