hulu アメリカのテレビドラマ・シリーズを見はじめて1ヶ月が経ちます。
最後の報告です。
気に入ったら登録して映画やドラマを見続けようと思いましたが、
やっぱりやめておきます。というのは・・・
* 最初の報告で書いたように、一月1470円で、何回見られるか → たぶん難しい・・・
今回幸いにして The Practice というテレビ・ドラマにはまり、1回45分弱のエピソードを
28話見ましたが、これはもうぎりぎり実験のために無理矢理時間を作った感じでした。
ここまではまるドラマがそうたくさんあるとは思えません。
映画は2時間近くかかるので、映画を見るために登録を継続することは考えられません。
それに・・・
* 画質はどうだろう? → 決してよくはない。
パソコンの画面上で見るにはなんとか耐えられますが、映画を見るにはもっと大きな
スクリーンで見たい。大きな画面で見るには絵が荒いと思いました。
* どんなドラマが用意されているか? → 多くはない。
これからどんどん増えるかもしれませんが、まだそれほど多くないので、
毎日45分をひねり出してでも見たい! という品揃えにはなっていないと判断しました。
以上ですが、ついでにシャドーイング関係そのほかの報告も!
こんなに熱心に、ほとんど毎日テレビドラマを見たのははじめてです。
報告しなきゃ、というプレッシャーもありましたが、The Practice という法廷ドラマの
おもしろさにひきこまれて、一つ発見が・・・
* ながらシャドーイングができていた!
ついに多読ができるようになったかもしれない、という報告をブログでしましたが、
http://tadoku.org/sakai-note/archives/2011/09/08_0123.html ついに 一つ一つの音を聞き取って、それをすべてきれいに再現するのではないシャドーイング
つまり ながらシャドーイング ができている瞬間が何度もありました。
けれどもそういう瞬間に自分がシャドーイングしていたかどうか、意識はないのです!
したがって、シャドーイングしていないのかもしれませんが、その前後ではたしかに
シャドーイングしていたので、たぶん話の内容に引き込まれたために「耳と口を直結」することが
できたのではないかと思います。「多読的シャドーイング」ができるようになったのかも?!
大阪でオフ会をやったときに、みなさんにシャドーイングを聞かせてくれと言われて、
やってみたら、みなさん異口同音に「頭で考えてからシャドーイングしている」と・・・
わたしはシャドーイングも「多読的」にはできていないことを思い知らされました。
今回、話に引き込まれて思いがけずわたしがいつも口先で主張している「多読的シャドーイング」を
実行できたわけですが、やはり、何をやるにせよおもしろくなければ、という思いを新たにしました。
* もう一つ 何年も前からいつか書きたいと思いながら、書いていなかったこと・・・
これはすごーく大事なことだという予感があるのですが、英語の大きな特徴に、
具体的な物に即して表現する傾向があると思われます。
わたしたちが
「英作文」する英語は抽象的な言葉を使いがちです。
それはちょっと注意深く英語を聞いていれば(多読的ではありませんが)いくらでも
例が出てきます。The Practice から二つ例を挙げて、今後この話題をもっと深めるきっかけに
しようと思います。
一つはすでにブログでも書いた Stay the course. YOUR course. という言い方です。
これは 「そのままでいいんだよ。自分の信じるとおりに進みなさい」ということですが、
それを伝えるのに「船」という具体的な物を使っています。
日本語では英語のように「具体的な物」を使わずに「信念を通す」とか「そのまま」といった、
抽象的な言葉を使うのではないでしょうか。
もう一つは I'm here, Bobby. I'm standing right here. という言い方です。
これは「わたしはあなたを応援している」と言っているのですが、
英語では 「立っている自分」 という「具体的な物」を使ってそれを表現しています。
おお、そうだ、この表現は映画 Stand by Me と同じ表現ですね。
わたしはまだそういう「英語らしい表現」ができていないと常々思います。
映画やドラマや本をたくさん見て、聞いて、読んで、いわゆる「やさしい、平易な、
具体的な言葉」を
使って言いたいことを表現できるようになりたいものです。
おそらくここに書いたことだけではわかりにくい点が多いと思います。
この記事はこれからわたしが研究していく大事な問題の、はじめの一歩です。
この話題はこれからもときどき登場するはず。
もしみなさんが興味を持たれたら、ぜひ意見や感想をメールや投稿やtwitterでお寄せください!
