今週から、Greek and Roman Mythologyでは、Greek Tragedyを読み始めました。
まず読んだのは、The Agamemnon (Aeschylus)です。
ページ数は少ないのですが、いきなり読み始めたら、ちょっと難しくて挫折しそうに……(汗)
なので、講義ビデオを先にいくつか観て予習しました。
ギリシア悲劇の有名なお話ですが……内容的にはひどく残酷な話です。
特にこのAgamemnon関連(?)――ええと、アイスキュロスの悲劇The Oresteia三部作――では、内輪で殺したり殺されたり……
まぁ、日本も昔は親子親戚入り乱れて殺したり殺されたりしていたので、ギリシア人だけが野蛮なのではないのですが。
何も子供たちをシチューにして食べさせなくても……
もう、この一家は昼ドラなんか目じゃないくらいのドロドロの濃い??世界でした。
次は、The Orestes (Aeschylus) 。こちらはThe Oresteia三部作の最後のお話だそうで、父の仇をとるために母を殺したOrestesが
罪の意識にさいなまれて、アテナに裁きを求めるのですが、そこで人類初?の民主主義的な法廷の場面が登場します。
陪審員という第三者による裁判、というのは、それまで専ら“神”に裁きをゆだねていた社会からの劇的な変化で、面白かったです。
相変わらず英語は難しく、読みにくかった
どちらも「悲劇」というだけあって、劇の体裁で書かれていますが、台詞がすべて詩になっています。
そのあたりも、個人的に馴染みがなくて読みにくい原因かと思い、(あまりに進まないのもあって)劇っぽく音読してみたら
これが功を奏したらしく、今までで一番早く小テストまでたどり着けました
面白いことに、音読に集中すると、自然と分からないところはすっと飛ばしてしまえる、というか、
分かる所だけがうまいこと記憶に残ってくれるような気がします。
また、目で文字を追っているだけではわからない、詩が持つ独特のリズムやメロディ(?)とかも、
こういった作品を理解するには大きな助けになることを実感しました。
感情こめて音読しているうちに、物語にぐぐっと入り込める体験をしましたが、これは――歌の歌詞にグッとくる感じと似ているかな?
あと、古文の音読を聞いて、何となく理解できる、あの感じ?
面白い体験でした。