皆さん、こんにちは。ジェミニです。酒井先生から、Project Tadokuへの投稿を勧められたので、こちらに書き込みます。
私が多読を始めたのは、今から10年以上前でした。きっかけはTOECで、ハイスコアを取るためでした。当時、リスニングはまあまあだったのですが、リーディングがあまりよろしくなく、問題文の最後まで読むことができない状況でした。なんとか、スコアアップできないかと思い、試験の時しか、リーディングしていないからと原因が分かり、多読に取り組み始めました。それからも、結構かかりましたが、平成20年には、TOEICで念願の900点を取得できました。多読のおかげで、リーディング力とともにリスニングも伸びたと思います。ただし、これは、TOEICの試験のようなはっきりした会話に対してであり、映画などのリスニングはやはりとんでもなく難しいです。
なぜ、TOEICのスコアアップを目指したか。
実は、自分は、長年、富山英語クラブに参加しています。あのクラブでは、普通は毎週土曜の午後に日本人のみで、映画のディクテーションやシャドウイング、スピーチなど、英語の勉強会をしています。そして、メンバーの力試しもあり、年に数回、富山県内在住のALTの方々と国際交流イベントを行っています。この国際交流イベントはカヌー・ツアーや高山ツアー、日本料理のクッキング・セミナー、送別会など、ほぼ、季節ごとに開催しています。国際交流イベントの時に、ALTの方を乗せて車を運転することもありますが、ネイティブスピーカー同士が話している英語がなかなか分からなかったのです。ということで、本物の英語力ではありませんが、一つの指標としてTOEICのスコアアップを図りました。しかし、900点取っても、やはり、ネイティブスピーカーの会話は手強いです。
富山英語クラブのウェブ http://gemini.symphonic-net.com/ti-net/
国際交流イベントでは、ALTの方と英語を話すことを主眼に置くのではなく、ALTの方に日本文化を紹介するという姿勢が大切です。つたない英語を喋る英語クラブのメンバーに、彼らは貴重な休みの時間を費やしてくれるのですから、隠れ家的な自然豊かなところでのカヌーや紙すきなどの伝統工芸などが喜ばれます。また、富山県の五箇山の合掌造りなど案内する場合、例えば、昔は、カイコを飼っていたり、火薬の原料である塩硝を作っていたりしていたことを英語で説明すると喜ばれます。さらに、安く簡単な和食作りも、人気があります。
ということで、外国の方と喋るには、日本文化をいかにきちんと伝えるかは、結構、大切なことです。そうこうするうちに、たまたま、富山県のボランティア通訳・翻訳に登録していたおかげで、ボランティア通訳者向けの観光通訳ガイドのセミナーがありました。そこで初めて、通訳案内士の事を知りました。この試験は1次のペーパーテストは英語、日本の地理、日本の歴史、日本の一般常識の4科目でTOEIC840点以上であれば、英語は免除されます。そして、2次の面接試験は、英語での逐次通訳、プレゼンです。現在、東京オリンピックに向けて、また、国のインバウンド政策もあり、大量に通訳案内士を育てる必要があるようです。
英語クラブでは毎年、メンバーの目標設定をしますが、自分の目標は通訳案内士合格としました。昨年6月末から12月初めの長丁場の試験でしたが、この度、無事、合格しました。昨年秋に観光名所を英語で言う練習をしていましたが、ちょうど、英語クラブで称名滝ツアーを行いました。その際、御神輿や日本の三霊山である立山に関する歴史など、少し、説明でき、ALTの方にも興味を持って頂きました。
昨年、日本各地の観光名所を少し勉強したおかげで、日本のいろいろな観光名所に行ってみたくなりました。日本に関しては、まだまだ、知らないことが一杯ありますので、今後とも、日本についていろいろと日本語、英語でインプットした知識を活用することで、富山にいらっしゃるALT海外の方に喜んで頂ければと思います。