Owlyです。
3か月ほど前になりますが、東京都の目黒区立図書館に洋書が多いことに気が付きました。ただしいわゆる多読向けの本は少ないです。
その辺のことも含めて報告します。
目黒区は居住区でもなく、勤務地でもありませんが、ここ3年ほど月に2~3回は中目黒に行っていながら、しかも駅前のビルに図書館が
あるのもなんとなく知りながら、それまで一度も覗きもしてませんでした。
なんたる灯台下暗し!
ある日、気紛れにフラッと入ったその中目黒駅前図書館、少ないながら洋書の棚もありました。そして、たまたま読みたいと思っていた
Robert Westallの"Machine Ganners"を発見。新しくはないものの、殆ど借りられた形跡はなく、きれいな本でした。
貸出しカードは目黒区に在住在勤ではなくても、東京都民ならば作れます。しかも貸出しは20冊までOKという太っ腹。
そうなると読める保証も見込みもないのに、ついつい目に入ったものをあれこれ借りてしまいました。
それからは目黒区内の他の図書館もいくつか探検してみたり、ネットで資料検索をしたりする内に、特徴的なことがいくつか判明しまし
た。
・いわゆる多読用図書、多読開始の頃に読みたいやさしい本はあまりない。
Nate the GreatやMagic Tree House辺りは、数冊はあるようですが、ORTやGRは見かけません。
・薄っぺらな児童書も、YAも、分厚いミステリーや文学作品なども、とにかく洋書のフィクションは全部同じ棚に並んでいます。
・全部を調べた訳ではありませんが、一番洋書の数が多いのはおそらく八雲中央図書館だと思われます。
・もちろん返却は区内のどの館でもOKですが、ここで面白いことに気付きました。
和書は知りませんよ、少なくとも洋書に関しては、借り出した館と違う館に返却すると、その本はそのまま返却された館の書棚に配架
されるようです。これは私にとってはとても新鮮な驚きでした。今時はこれが普通なんでしょうか?
資料検索をすると、最新の居場所が表示されます。でもこの方式だと、この間ここにあった本が、誰かに借りられた後に、別の館に移っているということが起こります。
目的の本が決まっていて、きっちり予約して取り寄せる場合には問題ありませんが、私のように書棚を眺めながらなんとく決めることが
多い利用者にとっては、次に狙っていた本が消えてることもあるので、所在が定まらないのは少しデメリットかも知れません。
・児童書やYAものがかなり充実している。
情報に敏感で熱心な洋書担当の司書さんがいるのかも知れません。
たとえばニューベリー賞やカーネギー賞など、大きな賞を受賞したような本や、話題になった本など、近年に関してはかなり揃えてある
ようです。割と新しめのシリーズ、例えばStuart GibbsのSpy Schoolもの(読んだことありません)や、Helen Petersの Jasmin Greenシ
リーズ、(これは一冊目の"A Piglet Called Truffle"が『こぶたのトリュフ』という邦題で、今年の夏の読書感想文の課題図書)などはかなり揃っています。
ただし、シリーズと言えども、必ずしも一か所にあるとは限らず、色々な館に分散している場合が多いので、そこは検索→取り寄せも必要になります。
多読を始めて間もない人にはあまり親切とは言えませんが、かなり語数も冊数もこなして、厚めの本にも挑戦したくなっている人には、
利用価値の高い図書館だと思います。
渋谷区や港区の図書館には以前から洋書が多いことは知っていましたが、目黒区の充実ぶりには正直驚きました。
この3か月、目黒区の図書館から借りて読んだものです。
Machine Gunners Robert Westall
Britzcat Robert Westall
The Boy in the Dress David Walliams
PAX Sara Pennypacker
A Piglet Called Truffle Helen Peters
The Year of Miss Agnes Kirkpatrick Hill
MAYbE A FOX Kathi Appelt and Alison McGhee
ENDLING The Last Katherine Applegate
Savvy Ingrid Law
Storyteller Patricia Reilly Giff
Clayton Byrd Goes Underground Rita Williams-Garcia
the Wolf Wilder Katherine Rundell
A Duckling Called Button Helen Peters
A Sheepdog Called Sky Helen Peters
The Trolls Polly Horvath
Escape From Mr. Lemoncello's Library Chris Grabenstein
自宅の積読本の山は一向に減らないのに、新たに図書館本の山までできる始末。どうしましょうか...
皆さまも Happy Reading!