初めまして、killyです。多読で悩んでいます。

[killy]

killyです。

英検一級、TOEIC950点。でも「ペーパーバックは読めない」「字幕なしでは映画は見れない」という、典型的な勉強型ダメダメ人間です。

これまでにも「ペーパーバックを読めるようになりたい」と思って、何回かトライしましたが、受験勉強のように全部単語を調べてしまったり、逆に分からないまま読み進めてムリヤリ最後まで行ったものの不完全燃焼になったりしていました。

去年の夏ぐらいに「100万語」本で多読に出会って色々調べて、あれこれ読んでいましたが、今年の始めから思い切って、OBW Level1を始めました。「簡単すぎる！」と思いましたが、多読の本を何冊か読んでいたので、「それこそ自分が今まで気づいていなかったことだ」と思い返して、読みました。見出し語は400語なので、もちろん知らない単語はありませんでした。総語数も7000語以下なので、40分くらいあれば読み切れて、初めて英文が日本語のようにスラスラ読めるという体験をして感激しました！毎日一冊読んでいました。

ここまでは良かったんですが、やっぱりこのレベルのものは内容的に余り面白くないので、このまま続けるのが難しいな、と感じていました。そこで、十数冊読んだところで、キリン読みのつもりでHarry Potterを読み始めました。子供向けだと思っていましたが、読み始めてみたら結構面白くて読み続けられました。さすがにベストセラーだと思いました。イギリス文化っぽい内容もあって新鮮でした。

最初は「とばす」のが難しくて本当に苦労しました。今まで、勉強のときは「一言一句ないがしろにしない」という姿勢で英文に向かっていたので、その癖を抜くのは「無理じゃないか？」と思うほどつらかったです。でも「今まで手を付けていないところにコツがあるはずだ。そこが自分の穴のはずだ」と思ってがんばって続けていたら、だんだんできるようになりました。とばしても筋を追えることに気づいて、楽しく読めていました。

通勤時間を使ってkindleで読んだのですが、意外なことに、1巻目が3週間くらいで読み終えたので、2巻目を読み始めました。今度は2週間くらいで読み終えました。3巻目は10日間くらいで読みました。いずれも主に通勤時間を使って、休みの日に少し余分に読む、という方法でした。今は、4巻目を読んでいるのですが、このやり方でいいのか正直不安です。しっかり多読のやり方が分かっていないうちにレベルを上げすぎた気がします。

ちょっとキリンをやり過ぎてしまったようで、色々と悩みがあって、誰かに相談したくて調べていたところ、TADOKU FORUMに出会いました。

悩んでいるのはこんなことです。

上に書いたように、通勤時間を使って読んでいるとはいえ、自分の感覚としては、読むスピードがかなり遅いという感じがするのですが、これはやっているうちに速くなるんでしょうか？

何度も出てくる単語については辞書を引いてしまっているのですが、やっぱり全然ひかないほうがいいでしょうか？

現在は英英辞典に切り替えていて、調べた後、もう一度読んで情景が浮かぶかどうか確かめているのですが、そういう作業自体が勉強チックでよくない気がします。

ただ、英英辞典で引くと、次に同じ単語が出てきたときに、スッと入ってくる感じがします。しかし、こういうやり方でボキャブラリーを増やすことは、本来の多読の方法ではないのでしょうね？

直接話法の後に出てくる...said A.などのsaidの代わりに使われる言葉が分からないときにどうしても気になってしまうのですが、どうしたらいいでしょうか？...said ...lyなどのように副詞が使われているときもすごく気になってしまいます。最初は無視しようと思ったのですが、余りに何度も出てくるので調べたくなってしまいます。

読んでいるときに「知覚動詞」などの文法用語が自然に頭に浮かんでしまうのですが、どうしたらいいでしょうか？「分詞構文」「付帯状況」「クジラの法則」などの用語はそのうち浮かばなくなっていくのでしょうか？

自分にとって当たり前の度合いが△の単語が出てくると、その単語の日本語訳や、似た意味の英語が頭に浮かんでしまうのですが、いつかなくなりますか？

一度読んだときは頭の中が真っ白になる所でも、もう一度読むとスッキリ分かるところがあるのですが、そういう場合でも、読み返さないほうがいいのでしょうか？

1巻目と2巻目よりも、3巻目、4巻目の方が難しくなっているように感じます。3巻目の最後の結末の解き明かしがよく分からなかったです。8割方、読んでしまっていたので最後まで読みましたが、ちょっと消化不良感が残りました。そういう場合でも、きっと途中でやめた方がよかったんでしょうね？

4巻目は、1～3巻目より量が格段に多くて、もう1か月も読んでいるのに、7割程度しか読めていません。4巻目は粗筋をはずしてしまうということはないのですが、こんなに長期間、同じ本を読んでいるのでは、多読と言えるのか疑問です。「難しすぎる」という要素以外に、最初のうちは「長すぎる」ものを読むことを控える必要があるのではないか、と悩んでいます。

酒井先生のおっしゃるとおりに、平たんに近い坂道をゆっくり楽しんで歩んでいけばよかったのですが、ちょっと背伸びしてしまった気がします。

Harry Potterの登場人物や背景が分かっているので「巻を追うごとに分かりやすくなっている」という実感がある反面、総語数が倍増したり、最初の1,2巻よりも難しい表現が使われているような気がして、このまま続けていいのか、読みながら悩んでいます。多読でそんな経験をしている方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

[近眼の独眼龍]

killyさん、はじめまして、近眼の独眼龍こと繁村です

詳しく話してくださって、ありがとうございます。

今わたし昼休み中なんですが、あと少しで終わってしまうので、一点だけ。

英英辞典は、引くことにストレスがないなら、引いてかまいません。
英和辞典は、せっかく英語に浸ろうとするのを邪魔するとか、単語の説明ではなく訳例をあげるだけになりがちなどの
問題があるので、多読中は遠ざけたいのですが、英英辞典は日本語もないし（当たり前）、単語の説明をしているので
ほとんど問題ありません。良い英英辞典なら、むしろ引くことをお勧めしてもいいくらいです。

あぁ、もう3分で時間、、、、、

尻切れトンボですみませんが、　いったんさよなら。。

[killy]

繁村先生、「英語多読　すべての悩みは量が解決する！」を読ませていただきました。これで多読をやろうと踏ん切りがつきました。ありがとうございます！

英和辞典で引くとかなり物語の世界から引き剥がされるような気持が強かったので、英英辞典に変えました。そして、英英辞典の説明を読んでから原文に戻ると情景が浮かぶような気がするのでまだマシかなと思っていました。

英英辞典は、kindleについている辞典で、Oxford Dictionary of Englishです。ダブルクリックするとウィンドウが開いて意味が表示されるので、電車に乗ってるときでもすぐ引けて、2度3度出てくる単語を引く分には、それほどのストレスはありません。

[さかい＠tadoku.org]

killyさん、悩み相談、ありがとうございました。

これまで誠実に勉強なさって、ちゃんと試験で高得点も得て、
その上でご自分を冷静に省みていらっしゃることに敬服しました。

すでに繁村さんが返信しているので、繁村さんに付け足す形で一つだけ提案を･･･

ハリー・ポッターはたしかに巻を追うにつれてむずかしくなります。
けれども第4巻を1ヶ月というのはかなり苦しい気持ちではないだろうか？
そこでハリー・ポッターの第1巻から、朗読を聞きながら英文を
目で追うという「聞き読み」を試してみませんか？

その際、巻き戻しはしないことにして、どんどん先へ進んでください。
うまくすると、分からない語に気を取られることが少なくなるかもしれません。
この提案が的を射ているかどうか知りたいので、もし試してみたら、
様子をまた知らせてください！　楽しみにしています。

追伸
一つ提案と言ったのに･･･

https:tadoku.org/english/youtube-videos/　をぜひ覗いてください。
そしてハリー・ポッターと並行して、「字幕なし多観」を楽しめたら、
これまでの勉強の成果が一気にtadoku向けに力を発揮するかもしれません！

Good luck and enjoy English!!

[killy]

酒井先生、

早速アドバイスいただいていありがとうございます。

「快読100万語　ペーパーバックへの道」を読んで、自分の盲点になっていたところを見つけた！と思って始めてみました。

さきほどaudibleでハリーポッターの1巻目を聴いてみました。最初のDumbledoreとMcGonagallの会話の場面ですが、内容を知っているせいか、本を見なくても結構わかります。

もう少し続けてみてまたご報告しますね。

ありがとうございます！

[さかい＠tadoku.org]

もう始めたんですね！　順調な滑り出し･･･　ということは･･･　
このあと何がおきるか分かりませんからね！　ゆっくり、じっくり歩いて行きましょう。

近いうちにまた様子を知らせてください！！

[killy]

酒井先生、お久しぶりです。

少し時間が空いてしまいましたが、きのう、おとといと時間があったので、ハリーポッターの第一巻を最後まで聞き終えることができました。4月中は3時間くらいしか聞けなくて、朗読が全部で9時間だったので、きのうとおとといで3時間ずつ聴いて終えました。

最初は分からないところがあると、いったん止めてしまったりして、なかなかすすまなかったのですが、途中から面倒くさくなったのが幸いしたのか(笑)、止めないで聴いても、余り支障がないことに気づきました。バラグラフまるまるひとつ飛んでしまっても、けっこう関係ないこともあってとても驚きました。

読んだことがあるもので、ストーリーや登場人物を知っていたので、このくらいの理解度なのかな？と思っています。初見だったらストーリーが分からないままだったのではないかと思います。やっぱりせのびしすぎはいけないですね。

たくさん読んだつもりでいても、YL2.0から一気にYL9.0に行ったのはやりすぎだったと思います。もう少しやさしいものから順に読んでいこうと思います。

今後も多読を続けていこうと思います。またよろしくおねがいします。

killy

[さかい＠tadoku.org]

途中から、わからなくても気にならなくなったとのこと！

Welcome aboard.　とか　Join the club. と、決まり文句で言いますね。
いよいよ多読の仲間入りです。飛ばすことが気楽にできると、一気に
楽になるかもしれません。その一方で、また正確に、正しく読まなきゃ、
という逆戻りもありえます。そこは十分気をつけて！

TOEICなどの受験対策もしばらくはなしにして、ひたすら「分からないところを
飛ばす」ことに慣れるといいですね。気持ちの良い青空が待っていますよ！
また様子を知らせてください！

[killy]

酒井先生、

YL2.5のMagic Tree House seriesを読み始めました。聞き読みのために、youtubeで朗読をしてくれているひとのビデオを見ています。

このレベルだと、どんなにロストしても、あらすじは追えるので「ひたすらとばす」くせをつけるのによいと思いました。

まだ青空は見えていないのですが、つづけてみます。

ありがとうございます！

[さかい＠tadoku.org]

多読三原則の2番目　＊分からないところは飛ばす　は、多読のいちばん大事なことだと
言った仲間がいます。その通りですね。そしてKilly さんはそこへ向かって歩き始めた！
いまは朗読を聞きながら読む聞き読みが簡単になったので･･･

青空はそう遠くないと思います！

でも、曇ったり、雨が降ったり、嵐になったら、フォーラムで休みに来てください･･･