前スレッドから継続の話題であるということで、katobushi さん、皆様お疲れ様です。
多読3年ですが万年初心者の雲山と申します。宜しくお願い致します。
タドキストはやはりある程度考え方も似てくるようで、多視聴(=多読的鑑賞)についても、有益な先行情報があるのですが、仰る通り体系的に纏められているものはあまりなかったと記憶しています。
私自身も特に最近は本があまり読めなくなってしまい、映像への逃避が多いこともあり難易度順の自分用メモを作っておりました。
とても人様にお見せできるものではないのですが、はじめたばかりの方の情報を求める切実さは自身にも覚えがあり、またさかい先生に背中を押されたこともあって落書きレベルですが以下に記載致します。
先に幾つか注意書きを羅列せねばならないことと、大変読みづらい纏めですがご容赦頂ければ幸いです。
注)
・下記リストの半分程度しか実際には視聴しておりませんので、内容紹介などについて一部伝聞情報が含まれます。
・ものにもよりますが最近はレンタルビデオショップなどにも置いている場合があるそうですので、近隣の店舗をチェックされてみてはいかがでしょうか。
・あくまでも私が適当に振った難易度ですので信頼性は低いです。また映像作品は本以上に難しさの個人差が大きいというのが実感です。
では簡単なものから列挙していきます。
-----------------------------------------------------------
▽赤ちゃん向け
・teletubbies english
・Boohbah
今の所私が知っている最も簡単なシリーズです。赤ちゃん向けなので正直な処英語を殆ど使っていません。どうも文化の違いというか、なんか怖いです...
▽幼児向け
ここから下のどこかで一気に難易度が上がる様に感じるかもしれません。言葉は簡単なんですが速いのが難点です。
・Noddy
・Yo Gabba Gabba
・Balamory
・peppa pig
Noddyは今風のCGアニメ、Yo Gabba Gabbaは着ぐるみのバラエティで教育テレビ風です。が、どうも着ぐるみのデザインが文化の違いを(略)。Balamoryはミュージカル風。
そしてpeppa pigは私一押しの作品ですが長くなるのでお薦め欄に回します。
POCOYOなども多分このあたり。
・Between the Lions
・Stanley DISNEY
・PBS Kids
http://pbskids.org/Between the Lionsはライオンの着ぐるみのバラエティ。Stanleyはデザインの素敵なアニメ。顔が角いです。
後タイトルが思い出せないのですが、古めの番組でトマトかりんごに合成で唇をつけたようなキャラクターが喋り合う番組があってすごく怖かった印象があります(古いですがリアルなみかん星人風)。PBS KidsはWebサイトですがアメリカPBSの子供向けサイトです。
▽小学生未満?
・Reading Rainbow
・Caillou
・Blue's Clues
・Mickey Mouse Clubhouse
Reading Rainbowはかなり昔の作品。Caillouは教育的な雰囲気のアニメーション。Blue's Cluesはあのセサミストリートを超えようと制作された野心的な作品で舞台裏の話などが大変面白いのですが、対象を幼児向け絞った作りになっており大人が見るにはちょっと辛い? Mickey Mouse Clubhouseは先に書いたBlue's Cluesの更に後継作品でやはり教育風。大人視点で見るとちょっとイライラしますが内容は分かりやすい。というより強制的に理解させる作り。
・Driver Dan's Story Train
・Octonauts
・Ben and Hollys Little Kingdom
Driver Dan's Story TrainはORT風の印象。OctonautsはCGの潜水艦によるレスキューアニメで戦隊物風? 男の子向けでノリが良いです。Ben and Hollys Little Kingdomもお薦めのため後記。
▽小学生
・The Wiggles
・Toonattik
The Wigglesはオーストラリア製らしいですが、子供向けなのにおっさんばかりで料理するという意味不明な作品。濃いです。Toonattikは歌とUKコメディ。おっさんのTシャツがユニオンジャックとかそういう雰囲気です。
・Clifford
・Aurhter
・Dragon Tales
PBS他。ストーリーその他まさにアメリカですね。アニメの質がいいと思います。
・Come OutSide
・Brum
・Bob the Builder
Come OutSideはおばあちゃんと老犬のホームストーリー。身の回りの知恵?などを教えてくれます。Brumは意志を持ったクラシックカーが街へ出かけます。この2作品はリアル路線です。Brum(主人公である車の名前)はくたびれた中年というようなキャラクターで台詞が渋くて泣かせる?らしいです。
Bob the Builderはクレイ風のCGアニメなんでしょうか。よく出来ていて面白いそうです。建築関係は特に子供には人気がありそう。
・Little Bear
・Postcards from Buster
・Tweenies
Postcards from Busterは旅行番組。どうもAurhterのキャラクターが実際にあちこちへ旅行するという体裁のようです。冒頭などにアニメが入ります。Tweeniesはスタジオ着ぐるみ系。デザインが今一可愛くないのは文化の(略)。
・Charlie And Lola
・Nina and the Neurons
・Numberjacks
Charlie And Lolaは子供の落書き風の素敵なデザインのキャラクターが素晴らしいアニメーションで動く作品。話もなかなか良くできており兄妹の交流がテーマです。このデザイン発想は日本では難しいと感じます。Nina and the NeuronsはCGと実写を組み合わせた子供向け科学番組。身近な道具などの仕組みを解明します。Numberjacksは数字のキャラターの話。"1"とか"5"などが主役。
▽中学生以上?
・BBC Schools
・British Council LearnEnglish Kids
http://www.youtube.com/user/BritishCouncilLEKids/videos・BBC News School Report
http://www.bbc.co.uk/schoolreport/・CNN Student News
http://edition.cnn.com/studentnews/定番系です。
これ以降は選択肢が爆発的に広がるため代表的なものを。
・CGアニメ系(Toy Story,Finding Nemoなど)
大人向け部分の台詞が難しいですが、基本的には子供向けなのでストーリーは追いかけられると思います。作品が多いのも魅力。しかし大人向け部分が異様に現実的だったりします。Toy Storyにおける必要とされなくなった者の悲しみとかマダガスカルにおける肉食草食動物間の本能を超えた友情などなど...なぜ子供に社会のそこまでシビアな部分を教えなければならないのかな、と思いつつ楽しく視聴しました。
・ジブリアニメ
極度に難解ですが視聴する際既にストーリーは知っているはず? ですので挙げておきます。内容・映像の質などは特に言及の必要はないでしょう。しっかりと英語の吹き替えが作られている所がポイント。収益が見込めるためプロを起用しお金を掛けているようです。個人的にはハウルがお薦め。そもそも原作から難解で見てもよくわかりませんでした。なので英語がわからなくても多分視聴者の英語力の問題ではありません(?)。舞台が純日本風のものより英語圏風の作品のほうが英語版の違和感が薄いように思います。
・Star Wars: The Clone Wars
ファンなので紹介のCGアニメ作品。Star Wars新3部作の2と3の間を描きます。最終のSeason5が今秋開始予定。ルーカスの肝煎なだけあって質が高いです。ほぼ戦争もののため女性には厳しいかも知れません。スター・ウォーズファンなら必見です。
どちらかと言えば単純なストーリーが多いですが、御存知の通りの結末があとに控えている為か、米映画・アニメなどでありがちな力強いけど単純なストーリー展開に複雑な陰影が投影されていて子供向けながら深みがあります。映画アバターでの論争などに代表される現代アメリカの世情が何となく感じられるように思います。
-----------------------------------------------------------
◯お薦めの2作品
一部他のお薦めも書いてしまいましたが、
・peppa pig
・Ben and Hollys Little Kingdom
の2作品を推しておきます。
peppa pigはUKで大人気だったアニメ。年間最優秀アニメに選ばれたこともあるそうです。女の子が主人公のブタさん一家を主軸にほのぼのとしたストーリーが展開します。1話5分程度で短いのがポイント。大胆すぎる省略されすぎたデザイン、鳴き声が変にリアル、思い切り幼児向けなのにもかかわらず時に深すぎる話があったりと飽きない展開でイギリスの文化を身近に感じられます。楽しい雰囲気なのが良いです。
Ben and Hollys Little Kingdomはもう少し年上向けの作品。妖精のお姫様Hollyをはじめとする妖精王一家、そして友達のBenが主に登場します。この作品もキャラクターデザインにこだわりを感じます。例えば主人公のHollyは妖精でお姫様なんですが胴体は単なる三角形だったりします。peppa pigと同じく子供向けストーリーですが、随所にイギリス風のブラックユーモアが仕込まれていて大人は身につまされることも多々...。Hollyがねだって父王の公務に同行する話がありまして、明らかに英国王室をモデルとしたお父さん妖精王の庶民には分からぬ王族としての苦労云々...など本当に子供向けなのか? と思いますが、楽しく拝見しました。
▼まとめ
多読な方々は絵本をあれほど楽しめるのですから、子供向けアニメも同様に楽しめるのではないかと考えています。英語学習者向けのいわゆるGraded Readers的な作品が少ないためどうしてもいきなりレベルが上がってしまい、早い・字幕がないこともあるといった取っつきにくさがありますが、何とか壁を乗り越えて楽しんでいただけたらと思います。
長く列記しましたが、全て私の主観に基づいています。これ以外にも素晴らしい作品が多数ありますので、自分に最もあった楽しい作品を見つけて楽しで下さい。特にアメリカ系の情報が薄いので、そちらにはもっと多量の作品が存在すると思われます。機会がありましたら情報をご教示頂ければ幸いです。
以上。長文失礼致しました。